青森県立中央病院神経内科イメージ

神経内科の求める人材

神経内科医を目指す皆様へ

馬場 正之 神経内科部長
馬場 正之


平成24年度、青森県立中央病院神経内科には神経内科専門医を目指す2名の医師(常勤1、非常勤1)が加わりました。脳卒中超音波診断とリハ担当の脳卒中専門医齋藤副部長を含めると、総勢15名の医師が診療活動に従事する東日本最大規模の神経病センターです。
 歴史を紐解けば分かるように、神経内科は「内科学」の狭い一分野ではありません。臨床全科に広がる広汎な神経現象を扱う科なのです。病因も多彩です。脳血管障害、変性疾患、免疫性神経疾患、神経感染症、神経筋疾患、てんかん、などなど。特に脊柱周辺、圧迫性神経病変など周辺疾患鑑別診断と治療方針の決定は、電気診断に精通した神経内科医の独壇場です。 現在、県病神経内科には臨床神経学各subdivisionの専門家が幅広い領域をカバーし、common neurological diseaseはもちろん、多彩な稀有症例の検査・治療を通じて、思わず眼を見開く場面に毎日のように遭遇しています。神経現象の観察には宇宙の神秘を垣間見るような驚きがたくさんあって、neurologistとはそんな感動の体験をもとに新たな道を探る人種なのです。そして、それらの体験や考察を体系化して発信し、世界中のneurologistや患者、家族と苦悩や新発見の喜びを共有する。 感動のないところに進歩の芽はありません。現実の医療現場には難題山積ですが、いろいろな職種の方々の協力を得て、先輩や仲間達と一緒に体験する驚きと感動の蓄積こそが医師としての人生の宝になるはずです。プロフェッショナルとしての生き方が世界で問われるのは、「何を見たか、何をしたか」という事実です。それぞれの患者の生きざまを脅かす神経疾患と真正面から対峙し、悩み、考え、動き、専門医として世界に羽ばたく、そして難病克服に向け研究や診療に邁進する世界基準の人材がここで沢山育つことが小生の願いです。

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